葛の花問題 〜景品表示法違反〜

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杉本 郁

1991年6月生 はり師/きゅう師/あん摩マッサージ指圧師の免許を所有。自費による鍼灸マッサージ院に就職後23歳で副院長、24歳で院長を経験。その後25歳で退社・独立。自身の治療技術に限界を感じ、より技術の高い先生のサポートをする様になる。“治して欲しい患者“と“治せる技術を持つセラピスト“を繋げるためWEBマーケッターとして活動中。

皆さん、先月末から少し話題になりつつある

“葛(くず)の花問題”

コチラご存じでしょうか?

この葛の花に関する事で現在問題になっているのが

葛の花由来のイソフラボンで痩身効果が期待出来る

これは、サロン系でも痩身のメニューや、小顔(と呼ばれる)整体コースなど、一歩間違えれば皆様にも当てはまる問題です。
絶対に知っておいて欲しい問題なので今回はこれを詳しく見ていきたいと思います。

“葛の花問題”とは?

そもそもこの“葛の花問題”とは何なのか?
このニュース自体を知らない方がも多いと思いますので簡単に概要を説明しておきます。

この“葛の花由来のイソフラボン”というのは、機能性表示食品と呼ばれる物で、東洋新薬がOEM供給する「葛の花由来イソフラボン」を含む機能性表示食品の広告問題の事を言います。

本当にザックリわかりやすく説明すると、、、

消費者
広告で、効果・効能を謳って、その効果・効能が得られるほどの根拠が薄っぺらいけど、どーなってんの?

という事です。要するに広告表示違反ということです。

機能性表示食品とは?


Photo by 消費者庁公式HP

先ほど“機能性表示食品”という聞き慣れない言葉が出てきました。

間違えないでいただきたいのが特定保健用食品(=トクホ)ではない”という事です。
今回問題となっている、“機能性表示食品”と“特定保健用食品”は全くの別物です。

この機能性表示食品とは…

●機能性を表示することができる食品は、これまで国が個別に許可した特定保健用食品
(トクホ)と国の規格基準に適合した栄養機能食品に限られていました。
●そこで、機能性を分かりやすく表示した商品の選択肢を増やし、消費者の皆さんがそう
した商品の正しい情報を得て選択できるよう、平成27年4月に、新しく「機能性表示食品」
制度がはじまりました。

出典:消費者庁HPより

27年4月から新しく始まって、現在1年くらい経った比較的新しい制度です。

安全性の確保を前提として、科学的根拠に基づいた機能性が、事業者の責任において表示されるものです。

つまり、今までは“国が認めたものしか機能性は表示出来ない”という状態から“企業の責任の下、科学的根拠があれば機能性を表示しても良い”という様な事が出来る新しい制度です。

結局何が起きているの?

この機能性表示食品の事に関してどんな問題が実際に発生したのか??

消費者庁
あなたに○○という措置命令を出すことにした。最後に弁明したいことがあれば14日以内に弁明書を出しなさい。

と消費者庁に呼ばれて告知される、というものです。

どれくらいヤバイ?

この措置命令が出そうな状態というのは、景品表示法違反のフローで言うとどれくらいのフェーズで、どれくらいのヤバさなのか?

景品表示法を違反したときに起こるフローは次の通りです。(基本的に数字の番号順にことが進みます)

≪景表法違反フロー≫

  1. 警告メール(無い場合も有)
  2. 調査≫≫報告書提出
  3. 合理的根拠提出要求≫≫回答書提出
  4. 最後の弁明機会付与
  5. 措置命令/課徴金

今回の“葛の花問題”は既に④のフェーズに入っています。

なので、消費者庁から

消費者庁
あなたに○○という措置命令を出すことにした。最後に弁明したいことがあれば14日以内に弁明書を出しなさい。

と言われているわけです。

事情聴取への協力をお願いします

今年6月に消費者庁食品表示対策室から“葛の花由来イソフラボン”を含む機能性表示食品を扱うある企業にそんな要請が寄せられたそうです。

あくまでこの時点での事情聴取は【任意】でしかありません。
この時点では『広告作成に至る経緯、意図及び内容』に関しての内容で聴取して、供述調書を作成するという話だったそうです。

東洋新薬がOEM供給する“葛の花”で届け出した企業は26社あり(未発売・販売休止を含む)、一斉の事情聴取の対象は十数はではないか?との見方が強く、6月下旬から2週にわたって行われたそうです。

既にほぼ“詰み”の状態

景表法違反のフローにおける最終段階、課徴金は景表法の措置命令(=行政処分)とセットの運用が決まりという事が多く、既にほぼ“詰み”の状態と言えます。

ちなみに、これは問題が発覚した商品の販売期間が処分・課徴金の対象になるのか、早めに販売休止をした企業が多くあったそうです。

これは、つまり課徴金対象期間を短くすることが目的とみられています。

企業
ヤバイ商品売っちゃった。課徴金は免れないから、できる限り支払金額を少なくするために販売期間を少なくしよう!とりあえず、それだけやっておけばダメージ少なく済むっしょ!

という事だと思われます(たぶん)

免責事項のバランス

これも、サロン系では良くある免責事項です。今回の問題は免責は無かったのか?

もちろん商品販売のLPには免責事項が載っていました。
しかし今回問題になったのは、その免責事項のバランス

実感率85%

※1日9,000歩の運動『2,000カロリーの摂取』をx週間続ける条件のもと実施

もしかしたらこんな風に書かれていたのかもしれません。免責事項がとても見づらい!(実際に問題となっているLPは見つけられていません。)

「葛の花」の届出表示の大半は、「肥満気味な方に」「お腹の脂肪が気になる方に」と対象者が明記されています。

ただ、臨床試験は「BMI25~30」の健常者を対象にしたもの。

ある企業は広告に使用するグラフ周辺に表示していたそうなのですが、「もっと目立つように」と指摘を受けたらしいです。

打ち消しを問題視

つまり、「届出表示」の対象者より「臨床試験」の対象者を明確に書きなさい。ということの様な感じがします。

とある消費者庁の調査では

多くの消費者が『打ち消し表示』をするしている、或いは見つけづらいところにあり気付いていない

と報告しています。

消費者庁はここ最近、ほかの景表法事案でも「打消し表示」の問題に言及しています。

打ち消せば良いってことじゃあ無い

今回の事で問題となったのは、打ち消しのバランスです。

消費者庁からすると免責事項を載せるのは当たり前で、それ自体は悪いことだとは思ってはいないはずです(悪質なものをのぞき)

消費者庁
まぁ、そうだよね。特定の条件下で行われるものだよね。普通は。

打ち消し・免責事項を挿入すること自体は当然で、『まぁ、そりゃそうだよね』程度にしか考えていないと思われます。

しかし、今回の広告表示に関しては

消費者庁
免責の表示が小さすぎて気付かねーぞ!

という事で問題視されているという事です。

皆さんもやってない?

この免責事項を載せるけど、結構小さくしているっていうこと結構皆さんやっていませんか?

例えば、
小顔整体と呼ばれる施術でのビフォーアフターとか?
O脚矯正のビフォーアフターとか?
痩身メニューのビフォーアフターとか?
劇的ビフォーアフターとか?

最後に“個人差があります”ってち〜さく入れていませんか?これが問題視される日が近づいているのかもしれません。

口コミNo.1!

等の表示も、『いつ?』『どこで?』『どうやって?』などを表示しなければ虚偽宣伝になります。
もう、一時の小顔矯正施術で問題になりましたので、サロン業界もいつ消費者庁に目をつけられてもおかしくありません。


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